TRAVEL NOTES / NO. 050

2026年10月2日金曜日

韓国旅行 · 3分で読める97

個室に入る前に、まず紙を確かめるべき理由

韓国の公衆トイレの多くは、紙が個室の中ではなく入口付近の壁に共用で設置されている。その違いを知らないと、思わぬ場面で困ることになる。

文 Find to Send編集部

個室に入る前に、まず紙を確かめるべき理由

急いで地下鉄のトイレに駆け込み、個室の鍵を閉めてから気づく。ペーパーホルダーが空っぽだ。ポケットを探っても何も出てこず、今さら外に出るわけにもいかない。韓国を旅する人なら一度は経験しがちな瞬間だ。

鍵をかける前まで時間を戻してみよう。入口付近、洗面台のそばあたりに、大きなトイレットペーパーのホルダーが設置されていたはずだ。人々はそこで一旦立ち止まり、必要な分だけ切り取ってから個室に向かう。急いでいると、ただの備品置き場のように見えて見過ごしやすい光景だ。

問題は、この仕組みを知らないまま個室に入り、鍵を閉めた後になって初めて状況に気づくことにある。どの個室にも紙が備え付けられているのが当たり前の環境に慣れていると、個室内に紙がないこと自体が想定外で、戸惑いが大きくなる。

この配置は管理のしやすさから来ている。地下鉄駅や公園、一部の飲食店のように不特定多数が出入りする場所では、個室ごとに紙を補充・管理するより、入口に大きなホルダーを一つ置いて共用にするほうが、盗難や無駄を減らせて補充も簡単になる。つまり紙がないのではなく、場所が違うだけなのだ。

だから韓国では、トイレに入ったらまず個室へ向かうのではなく、入口付近の壁を一度見渡す習慣が役に立つ。大きなロールが見えたら、必要な分を先に切り取ってから個室に入ればいい。ホルダーが見当たらない、あるいは空の場合もあるので、バッグやポケットに携帯用ティッシュを常備しておくのが一番確実だ。

コンビニで売っている小型のポケットティッシュはかさばらず、一つか二つ持っておくだけでこうした場面を完全に避けられる。

次に地下鉄のトイレの前に立ったら、扉を開ける前に一瞬壁を見渡してみてほしい。その数秒の習慣が、かなりの当惑を防いでくれる。