TRAVEL NOTES / NO. 013
2026年8月28日金曜日
旅のトラブル · 3分で読める54
両替、カード、ATM——韓国での賢い財布の作り方
空港の両替所に並ぶ前に、韓国の決済事情を知っておくといい
文 Find to Send編集部

仁川国際空港の到着ロビー。スーツケースを引いた旅行者たちが両替カウンターの前に並ぶ。ガラスの向こうでは為替レートが数字で点滅し、まだ財布の中にはウォンが一枚もない。いくら両替すればいいのか、そもそも両替が必要なのか、みんな少し確信が持てない顔をしている。
この光景はソウル駅の両替所でも、明洞の路地にある両替商でも大差ない。旅行者は常に同じ問いの前に立つ。現金をどれくらい持ち歩くべきか、カード決済で済むのか、それとも到着後に現地ATMで下ろすほうがいいのか。
問題は、この三つの方法の計算が互いに異なることにある。両替は手数料と為替スプレッドが銀行や両替所によってまちまちで、現地ATM出金には海外カード引き出し手数料が付くことが多い。カード決済は便利だが、店によっては稀に使えない瞬間もある。
なぜこうした混乱が生まれるのか。それは韓国がカード決済インフラを特に緊密に整備している国だからだ。コンビニ、食堂、タクシー、市場の露店までカード端末が置かれていることが多い。そのため、現金が本当に必要な場面は思うより少ない。この構造を知らずに旅行前に大金を両替してしまうと、旅行中ずっと使い切れない現金の束を持ち歩くことになりがちだ。
実際、多くの旅行者が選ぶ方法は単純だ。少額の現金だけを事前に準備し、残りは海外決済に対応したカードで済ませる。
- 到着直後に必要な最低限の現金だけ、少額を両替あるいは事前に用意しておく。
- カード決済が可能な場所ではカードを優先して使う。
- 現金が必要になる場面、例えば一部の伝統市場や小さな店に出会ったときは、その場で対応する。
カードを使う前に、海外決済および海外ATM出金の手数料条件をカード会社に確認しておくと、現地で驚くことが減る。
現金は万一のための余分であり、カードが旅の基本形だ。
仁川空港の両替カウンター前の列は今日も続いている。ただ、その列に並ぶ理由が旅全体の資金を確保するためではなく、一日か二日をやり過ごすための余裕を作るためなら、財布はずっと軽くなる。